ワンエクロゴ

2023年の見所解説Part2〜フォトクルーズ編〜

「ワンエクフォトクルーズ企画」

こんにちは。

ワンエクガイドの木村です。

見どころ解説第二回はフォトクルーズについて、あれこれと。

水中写真は自然写真、僕はそう思っています。

海と言う巨大な自然に包まれたちっぽけな人間が、滞在時間と言う陸上には無い制約の中、限られた時間でどうやってこの素晴らしいシーンを切り取るか試行錯誤しながらシャッターを切る。

海の中ではあまりにも無力な人間だけど、だからこそ計り知れない感動を味わえる。

僕はガイドとしてそんな感動の瞬間を少しでも多く皆さんにご案内したいし、うまく撮影できた時のダイバーの笑顔を見るのが大好きです^ ^

今は^ ^

けど、昔々は

僕がガイドしている薩南、トカラ列島や玄界灘は絶海の孤島でほとんど人の手が入ってない手付かずの海が残っている反面、あまりに遠く、あまりに広大で、潜水データも少ないし水中撮影にはあまり向いて無い海域だな〜、、、

そう思ってました。

「ここに行けばこう言うシーンが撮れます」

「ここにはこんな生き物がいて、この時期こんな生態を撮影できるよ」

僕が思うフォトガイドとはそんなイメージで、年に数回しか行けないポイントのガイドとしてはとてもとても、そんなガイドは出来ませんでした。

「どう、うちのエリア、すごすぎるやろ?これ切り取れるもんなら切り取ってみやがれ」

口悪っ(笑)ですね🙇‍♂️

もちろんそんなこと口にしませんけど、まあいじけてたんですね。

そんな僕に転機が訪れたのは2017年。

水中写真家、古見きゅうさんが撮影でクルーズに同行してくれたのです。

僕はガイド人生で初めてプロの写真家さんの仕事を目の当たりにしました。

所作が美しい、そう思ったのをよく覚えています。

その後何度も訪れてくれた古見きゅうさんはいくつか撮りたいシーンを具体的にリクエストしてくれました。

その中の数点は後に写真展「Japan’s Sea」で公開されました。

嬉しかったな〜

「この絶景を案内してくれるだけでも十分価値があるし、こんなとこ世界中どこにも無いよ!」

オーロラ撮影後の古見きゅうさんの言葉です。

「水中絶景ガイド木村尚之」が誕生した瞬間でした(笑)

続いて玄界灘で越智隆治さんの取材のガイドを担当させていただきました。

越智さんもその絶景を素晴らしく切り取ってくれます。

絶景ガイドは張り切って絶景を案内しますし、

和製サーディンラン@小呂島

この時撮影された和製サーディンランは玄界灘の名前を日本に知らしめました。

一枚の写真が持つ力をまざまざと見せつけられました。

越智隆治さんとはその後も開拓企画で何度もご一緒させて頂きました。

(イッテQも一緒にでましたw)

しかし、

「なんだ、撮影ガイドも今までやってきた事とあまり変わらないじゃん。」

そう思ってた僕がガツンとやられる時がきます。

NHKワイルドライフの撮影ガイドのオファーです。

舞台は世界遺産沖ノ島。

撮影は中村征夫さんと中村卓哉さん。

1年間、20日以上の長期撮影ガイドに張り切って臨みますが、引き出しの少なさ、撮影に関する技術や知識の薄っぺらさを実感することになります。

見栄えのいい大技しか使えない木偶の坊プロレスラーが神様カールゴッチに出会った、的な。

わからんか(笑)

もう必死で食らいついて

(空回りして)

無力さに打ちのめされて

(何も出来ない自分)

周りに励まされて

(福岡代表なんやから頑張りなはれ)

なんとか撮影を終えたものの、実力不足をまざまざと感じました。

もちろん中村征夫さんはそんなこと(僕のガイドは全然足りてなかったと思うんだけど)微塵も感じさせませんし、

夕食の時、移動中、夜飲みながら、、、いろんな場面で

哲学

自然と向き合う時の姿勢

プロ意識

撮影技術や理論について

そんなあれやこれやを、面白おかしくお話ししてくれました。

まさに真髄に触れる経験。

本当に、この撮影期間は僕の人生の財産、撮影ガイドとしての血肉となっています。

そしてこの時のご縁で中村卓哉さんを福岡にお招きして「福岡水中写真塾」を開塾、写真道の追求をスタートしました。

その後、多くの水中写真家の皆様と一緒に仕事させていただく機会をいただけるようになりましたた。

色んなことを学び、吸収し、多くの経験を積みました。

だから今僕は「撮影ガイド大好き!」自信を持ってそう言えます。

そして次は僕が感じた、学んだ事

哲学

自然と向き合う時の姿勢

プロ意識

撮影技術や理論について

そんななんやかんやをゲストの皆さんと一緒に体験できたら面白いだろうな、と言う思いではじめたのが写真家と行くフォトクルーズです。

通常のフォトセミナーと違い、クルーズですから一緒にいる時間が圧倒的に長いのが特徴です。

この海域で撮影に特化したクルーズを開催する!

これだけでも十分楽しそうですし^ ^

しかし、実際やってみると、これが中々上手く行かない😭

流れてほしく無いとこで激流、、、とか

ある程度流れ欲しいとこでノーカレントとか、、、

しょっちゅう潜れる海域では無いので出たとこ勝負な事も多く試行錯誤しながらやってます。

けど、そんな厳しい条件下で参加メンバーの皆様に素晴らしいシーンを撮影して頂けるのは、

撮影ガイドとしてこの上ない喜びでもあります。

撮影 Kayoko.Y様

年に数回、こんな楽しみや喜びを皆さんと一緒に分かち合いたい!

と言う、意外と重い思いの詰まった僕らのフォトクルーズ。

2023年は3本企画しました\(^^)/

①ゆるカタフォトクルーズ 玄界灘でじっくりフォトダイブ!

ご存知むらいさちさん、中村卓哉さんのゆるカタコンビのフォトセミナークルーズです。

イサキウォール極大シーズンに合わせての開催!

ゆるふわとバリカタ、異なる二つのスタイルを学べるお得なこの企画。

7月の週末、ほとんど空席のない玄界灘です。

お見逃しなく!!

日程 719日(水夜)~23日(日)

詳細は

http://sunslog.blog42.fc2.com/blog-entry-3200.html

②ゆるカタフォトクルーズ 初企画!平日五島列島クルーズ

同じくゆるカタ企画。

巨大な沈船を覆い尽くすソフトコーラル。

東シナ海随一のサンゴの群生。

五島列島福江島初のフォトセミナーです。

まだあまり知られていないこの海域の魅力を発信出来たらいいな、と思ってます。

日程 723日(日夜)~26日(水)

詳細は

http://sunslog.blog42.fc2.com/blog-entry-3200.html

③ゆるふわトカラクルーズ 硫黄島&トカラ列島!

これも恒例になってきた、むらいさちさんと行くトカラフォトクルーズ。

大物ガンガンダイナミックドリフトなトカライメージを覆す青く美しいトカラにフォーカス。

硫黄島の水中オーロラも狙います。

日程20231116日(木夜)〜20日(月)  

詳細は

http://sunslog.blog42.fc2.com/blog-entry-3199.html

一緒に水中写真、自然写真の真髄に触れてみましょう^ ^

<ワンエククルーズ過去ログのご案内>

WEB完成に伴いブログもお引越ししました。

過去ログは下記よりご覧いただけます。

シーズン2022のログ

http://sunslog.blog42.fc2.com/blog-category-31.html

2021年以前のログ

玄界灘

http://sunslog.blog42.fc2.com/blog-category-27.html

薩南、トカラ

http://sunslog.blog42.fc2.com/blog-category-26.html

「The ニッポンのクルーズ!Wonder Sea Explorer!」

舞台は九州、黒潮流域。

ワンエクはこれからも九州の海、文化、自然、歴史の素晴らしさを満喫できるクルーズを展開していきます。

2022.12.28木村 尚之

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    水中写真家たちがレンズ越しに映し出す、トカラ列島と玄界灘の海の記憶。