奄美ー枕崎 トカラ列島縦走クルーズ〜ワンエク航海記〜
下り便から中2日。
奄美に停泊して(マリンスポーツ奄美の才さん、お世話になりました🙏)大浴場と美味しいご飯で少し英気を養った木村&かな子。
燃料や水の補給、食料の買い出しを終え今度は枕崎を目指してトカラ列島を北上します。
まずは前回到達した横当島からスタート。
そして、前から潜りたかった小宝島の沖にある外洋の曽根を調査。
宝島に泊まって2日目は宝島周りと再び沖の曽根へ。
ディープサウストカラを満喫しました。
2日目の宿泊は悪石島。
温泉行って晩御飯。
そして恒例の悪T記念写真^ ^
3日目は時化。
諏訪之瀬島を超えたあたりから黒潮の影響で一気に爆時化に。
中之島の島陰で2本、温泉入ってから口之島へ。
そう、黒潮について今回思ったこと。
東シナ海を北上した黒潮はトカラ海峡の手前でぐいっと東に進路を変えトカラ海況を横切って太平洋に抜けます。
黒潮の影響が強い北トカラ(悪石島以北)は文字通り漆黒に近い濃紺の海。
潮流は99%西か南西か北西。
北東や南東といった東系の潮流は(一部島陰を除き)ほぼありません。
速い時は4ノットを超えちょっとした風でもかなり時化て手がつけられません。
一方宝島や横当島は(まだ調査段階ですが)黒潮直撃下、という印象は薄く漆黒というより南方系の明るく抜けたブルー。
実に気持ちよい水色です。
潮流も今回南東や北東の日が多く、いつも北トカラで潜ってる僕らにとってはちょっとびっくりでした。
え?ありえん?ほんとに東?みたいな(笑)
潮流も同じ大潮周りでしたがそこまで強くなく、結構北西風強かったんですが外洋の曽根でも全然潜れて、これ芽瀬だったら爆時化だな、と思いつつ、水中は高い透明度の中地形や魚群を楽しめてとても気持ちよかったです。
さて、今回のポイントとルートはこんな感じ。
実際は600キロ近く走ってると思います。燃料もほぼ使い切りました💦
下り便はハヨームネの全貌を掴めたのと横当島のポイント開拓出来たことが収穫でした。
上り便はなんといってもオールブルーの発見が大収穫でした。
まさに外洋のポツンと一軒家的な岩でした。素晴らしかった^ ^
天候の安定する秋シーズンは新しいポイントを攻めやすいな、と思いました。
ミノティラも去年の秋だったし今回も幾つか新しいポイントを発見出来ました^ ^
【DIVE LOG】
1.横当島チャートトラップ
2.小宝島オールブルー
3.小宝島〃
4.宝島舞立
5.宝島黒山の瀬
6.小宝島オールブルー
7.中之島摩天楼
8.中之島〃
9.口之島赤立
10.口之島港のヨーコ
11.臥蛇島瀬崎
12.芽瀬エキスパートロック
13.黒島ミノティラ
14.黒島 〃
↑撮影 水中写真家 ワンエクフォトトルーパー 越智隆治さん
結果から言うと上り便はタイガーをはじめとする大物運にはあまり恵まれませんでした。
いつもより荒れ狂う激流。
秋の大潮のトカラは手がつけられんくらい流れるか全く流れないか、二つに一つな印象。
風もないのに3〜4ノットのスピードで流れる船。
黒潮の激流を前に僕らができることはほんの僅かです。
厳しい、、、けどこれもトカラ。
「何かを見たいなら確実に見れるとこか水族館にに行けばいい。僕はそんな当たり前なダイビングに飽きたからここに来てるんだし、みんなもそうでしょ」
今回ご参加いただいたゲストの言葉です。
そうなんです!
予定調和なんてないんだ〜(心の叫び(笑))
これからも当たり前じゃ無い世界の冒険を続けます^ ^
「2024年、秋の枕崎ー奄美トカラ縦走クルーズ」
10月15日(火夜)ー21日(月)下り
10月22日(火夜)ー28日(月)上り(残りわずか)
11月11日(月夜)ー17日(日)下り
11月18日(月夜)ー24日(日)上り(残りわずか)
の4本。
往復参加も可能です。
2023.10.31木村 尚之