ワンエクの船窓より!木村船長のトカラリポート!〜ワンエク航海記〜
こんにちは。
ワンエク、ガイドの木村です。昨年調査スタートした冬トカラ、2年目シーズン開幕はクリスマスクルーズ&年末年始クルーズの2本立て。
年末年始、何かと忙しいターボ&平田の船長コンビに代り木村が2クルーズ船長を務めます。
今回のクルーズは、、、
まあ時化ました😭
初日は北西爆時化で移動のみ。
二日目三日目もかなりの北西風でかな子と頭を捻りつつ、同じ海域で5本、バリエーション考えながら潜りました。
ハンマー、シルキーやカマストガリ、マンタなどの大物もちらほら出つつも、なかなか思うようにいかないことも、、、
やっと海が落ち着いたのは最終日。
芽瀬2本から3時間北上してミノティラという贅沢なポイントチョイス。
ラスト秘密のポイントでおまけの外洋スノーケリング。
魚に巻かれて帰ってきました。
取材で乗船してくれたワンエクフォトトルーパーの越智隆治さんもかつてないくらい渋い、と言いつつも素敵な写真、ありがとうございます。
さて、そんな海の中でしたが、今回はせっかくの船長ブログ!なので船長目線で感じたことをいくつか。
最終日に潜った芽瀬。
黒潮ど真ん中に沈む島と同じくらいのサイズの広大な瀬を潜るポイント。
魚が多いのは北西端。
水深80〜100mくらいの外洋でエントリーして数100m先にある根を横目に見つつ瀬の北壁を東に向けて流していくのが基本ルート。
北西端で流れが割れていることが多く南流れに持ってかれると浅瀬に行ってしまうのであまり好ましくない、と僕らは思ってる。黒潮直撃で流れは速いし南西だったり西だったり北西だったり微妙に角度が変わる。
「一本目は根を横目に見るくらいのルートで東に抜けます。」
そう言って潜ったかな子。
上から泡を追う僕。
上がってきたかな子「完璧なルートでした!」
僕「完璧なルートだったよ」
カマストガリ、ハンマーリバー、マダラトビエイの編隊飛行など見れてみんなも盛り上がってる。
2本目。
「次はもう少し沖を流してみます。」と言って入って行ったかな子がきっちり根から50m北を流していくのを船上から眺めつつ、僕は何度も「完璧やな!」って呟いてました。
何が言いたいかと言うと、海の中の様子もある程度知ってる船長としてブリーフィングなんかでも船長ならではの見解、とか説明するのも面白いな〜って思いました。
デブリでガイドと船長のそれぞれの見解とか話してみるのも面白い?
次やってみようかな〜?
もう一つ感じたこと。
やはりトカラは厳しい環境だな〜と。
潮が速いからちょっとした風でもうねりデカくなるし移動長いし、毎日のように潜れるエリアと違って情報少ないし、、、
そんな環境だからこそ、参加メンバーが何が見れるとか何に会うとかではなく、目の前の状況がどうであれ出会った場面をなんでも面白がるということに重きを置いてくれてると、あれこれ頭を捻ってるガイドとしてとても励みになります。
今回も厳しい航海の中の皆さんの笑顔、ありがたいな〜と感じながらの航海でした。
あ、海の中楽しかった時は船寄せてる時に船長にも笑顔で手なんか振ってくれたらもっと嬉しいな(笑)
とまあ、僕らがやってるクルーズは毎回こんな感じ。
時間かけて移動しても全然潜れないこともある。
綿密に計算してもうまく行かないこともある。
風が止まない事もある。
そりゃ飛行機で飛んで行ける場所は楽だろう。
ハンマー見たいなら与那国や神子元が確実だろうし、マンタ見たいなら石垣なのかもしれない。
タイガー、、、はトカラが一番会えてると思うけど確実ではない。
水中オーロラだって息するように出たり引っ込んだり大変だ。
何にでも会える可能性もあるし何にも会えない可能性も大いにある、そんな海域。
けれど僕らはこの広大な、手付かずの島々、海域を、自分たちの意思で自由にルートを考え、500kmを超える航海を実現できる船を持ち、毎日予想外の出来事に心躍らせたり、厳しい状況に一喜一憂したりしながら、旅を続けることができる。
何が見れるとか何に会うとかではなく、目の前の状況がどうであれ出会った場面をなんでも面白がるという、タイパとかコスパとかいう価値観とは異なる世界線で運営しているのがワンエク。
「僕らがやっていることは他のどことも違う」
どっちがいい悪いとか、どちらが凄いとかそんな話ではなくて。
皆さんにもそんな世界を面白がって参加してほしいな^_^
さて、そんなワンエク初めての試みが今回のクルーズで
その企画は
Under25
Discovery
TOKARA!
若い世代にも日本の宝、トカラ列島を知ってほしい、体感してほしい、日本にもこんなダイビングスタイルがあることを知ってほしい!
と言う思いで企画。
告知はインスタのみでしたが3名の若者が乗船してくれました^_^
タイパ、コスパ重視と言われる昨今の若者に(いや一括りにしちゃダメだけども)ワンエクスタイルはどう映るのか??
ワンエクフォトトルーパーの越智隆治さんの取材による若者たちが感じたトカラリポートを「re;cruise(リクルーズ)」で近日公開予定。
お楽しみに!
ということで今回のログです。
水温は硫黄島と屋久島は21−22度。
口永良部、黒島、トカラエリアは23度台でした。
1.屋久島ニガノノ鼻
2.中之島摩天楼
3.中之島摩天楼
4.中之島摩天楼内側
5.中之島軍艦
6.中之島摩天楼
7.芽瀬
8.芽瀬
9.黒島ミノティラ
EX.おまけの外洋スノーケル
またのご乗船、お待ちしています^_^
シーズン2025、ご予約受付中!
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2024.12.27木村 尚之