2025.02.01
トカラクルーズ 虎の穴修行編
初日
ダイビングポイント
湯瀬
硫黄島オーロラ
開けて翌日。朝から抜けるような広い青空が広がった。昨夜の黒豚の怨念など、どこ吹く風という感じだ。
朝は恒例の乗船前のブリーフィングから始まる。ガイドのかな子さんから、基本的な潜り方や、トリップの大まかなコースなどが伝えられる。今日の青空と同じように、彼女のパキッとした澄んだ声音が心地良い。海は穏やかには見えるけど、実際に沖に出てみて、波を確認しながら、1本目の行き先を決めるとのこと。長いトリップの始まり。最初は肝心ですからね。
前回は初日から黒島「ミノティラ」でイタチザメと遭遇していただけあって、個人的には密かに黒島を期待し、こっそり一人盛り上がる。
枕崎港を出港したワンエク。左手に見える開聞岳も、朝陽光でめちゃめちゃ美しい。少し船を走らせたところで、操舵室の木村さんから船内アナウンスが入る。
海は穏やかなのですが、流れの当たりが良くなさそうなので、黒島は回避して、硫黄島方面の湯瀬を目指します!
ガーーーーン…。
またも出鼻を挫かれるが、まぁこれも仕方がない。今回はミノティラは旅の仕上げに取っておこうじゃありませんか。
湯瀬に到着。「もしかしたら「あのお方」が来るかも知れませんので、常に注意だけはしておいてください!」という木村さんのブリーフィングがある。「あのお方」とはまさにイタチザメのことである。ここのポイントも、過去に何度か出現しているそうなので期待したい。したいが難しいだろうなぁ、と思いながらエントリー。軽くかかる潮に逆らうように、最後尾から少し早めの速度で水底を目指すと、先頭の木村さんが猛烈な勢いでタンクを殴打する!「おお!このタイミングでか!」なんとか木村さんを視界に捉えると、そこにはどデカいサメのシルエットが…。なんとまさかの「いきなりタイガー」出現。油断をしていた訳ではないが、最初のポジショニングが影響し、撮影は出来ずじまい。しかしながらも、ミノティラ以外でもイタチザメが来てしまうとは、本当にこの海のポテンシャルは凄い。しかも、初日の一本目の開始3分というタイミングだ。これは否応にも期待が高まる。
居合わせたゲストたちも興奮が冷めない様子のまま休憩を挟む。お次は、なかなか状況が整っているので、硫黄島周辺でのオーロラ探しダイビングとなった。完璧な状態とは言い切れないながらも、硫黄島らしい複雑な色が絡んだ海中景観を楽しませてもらった。なんだか初日から幸先がよろしいみたいだぞ!