2024.05.31
ハンマーの群れとタイガーシャークとの遭遇が定番になりつつある春のワンエク薩南トカラクルーズに再び乗船
最終日、タイガー遭遇率7割超のミノティラでタイガー遭遇なるか?!
そして、ミノティラ連続2本。このポイントは一昨年の秋に発見されて以来、タイガーシャーク遭遇率が8割を超えるという今1番熱いポイント。
ここで”海王類”タイガーに出会えなかったら、最近不調に感じている大物運の感覚は、当分取り戻せないかもしれない…「厄除けのご祈祷もしてきたんだから、お願いだから、出てくれ!」人知れず、個人的には本当に祈るような気持ちでエントリーした。
まずはニザダイや、ムレハタタテダイの群れに囲まれ、そしてミノティラ名物、ウメイロモドキの大乱舞!その撮影をしながらも、常に周辺をうかがっていた。
ウメイロモドキにアタックするカンパチの群れや数匹のカマストガリザメ、その上には数匹のハンマーの姿も見受けられた。しかし、求めているのは、それじゃ無い。
そのとき、ガイドの木村さんが何かを指差していたのに気づいた。その先を見ると、でた!海王類タイガー!流れに逆らいながら岩を掴み、接近するも潮上へと姿を消した。またトカラ初タイガー撮影のチャンスを逃したか…。
結局そのタイガーは戻ってくることは無く安全停止へ。その時、今度はガイドのかな子ちゃんが何かを指差した。指差す先にいたのは、まだ模様のはっきりした小ぶりのタイガー!私たちが安全停止する足元、水深26〜7mのリーフの上を這うように、足早に泳ぎ去った。遠い…とわかりつつも、せめて証拠写真だけでもとシャッターを何度か切った。
もう後が無い2本目、出そうな気配はするけど、なかなか出ない。今回は他のものはほとんど撮影せずに、エアと体力を温存した。目の前をカマストガリザメが横切り、頭上にはハンマーの姿も。
しかし、追わない。狙いをタイガー一本に絞って臨んだが、あっという間に虚しく時間が過ぎて安全停止のために浮上を始めた。その時、後方から木村さんがバブホンを激しく鳴らす音が聞こえてきた。
すぐに踵を返して木村さんの方に戻ったが時すでに遅し、タイガーが泳ぎ去っていくのを、どうにか虎模様が確認できる程度に撮影できただけだった(涙)
本来なら、音に敏感なタイガーに対して、バブホンは使いたく無かったと言う木村さん。何度も私の名前を叫んでくれていたそうだが、19度という水温の低さには勝てず、フードを被っていたためにその声は届かず。やむ無くバブホンを鳴らしたとのこと。とにかくフードのせいで反応が遅れたわけだ。仕方無いとは言え、悔しい最終ダイビングとなった。
ミノティラで3頭のタイガーに遭遇したことは、良い兆しと取るべきか、撮り逃したことを後悔すべきか、複雑な心境のまま終えたゴールデンウィークの薩南トカラクルーズ。木村さんからは、6月のミノティラリサーチでリベンジしましょう!と言われた。
そう、悔やんでいても過ぎてしまったことは変わらない。とにかく、会えたわけだから、気を取り直して、大物運が戻ってきたと前向きに捉えて、次に挑むことにしよう。