ワンエクロゴ

2024.08.15

2024玄界灘フォト企画完全撮り下ろしレポート

2024年玄界灘クルーズ開幕

今年も玄界灘のシーズンがやってきた。トカラ海域でのクルーズの日程が増えたことにより、玄界灘で潜ることのできる期間は年々短くなっており、いまやプラチナチケットとなっているWonder Sea Explorer(以下ワンエク)の玄界灘シート。個人的には、昨年までの4年間、写真塾の活動で塾生と共にこの海でフォトレクチャーを行ってきたが、今年からは本企画「リ・クルーズ」の撮影で乗船させてもらうこととなった。勿論、撮影に対する意識というものは前年同様変わらないが、今年からはワンエクチームの一員として、共にこの海を深掘りしていきたいという気持ちが強くなる。

昨年までワンエクを停泊していた唐泊港が工事資材の保管で手狭になった為、今シーズンより係留する港が西浦港に移った。新たな港の係留場所も広々としており、荷下ろしも快適である。ベースとなる福岡ダイビングパークからは少しだけ距離は離れたが、小呂島までの移動は数10分短縮された。停泊場所を確保できたのは、以前玄界灘クルーズの船長として働いていた小呂島出身の漁師、島田さんが西浦の漁協に仲介してくれたおかげだという。

数年の間で、国内を代表するクルーズツアーを主催するようになったワンエク。木村さんの人徳もあるが、ダイビングのもう一つの開拓と言われている、地元の住民や漁業者との人脈を、日頃からとても大切にしてきた結果である。そのお陰で我々はストレスフリーで玄界灘の海への冒険に出発することが出来るのだ。

DAY1

  • ①LEGO
  • ②オロチの尻尾
  • ③インペリアル
イサキの群れに混泳するアカオビハナダイ

いよいよ玄界灘ダイビングの初日。1本目はこの海域で1位、2位を争う人気ポイントである小呂島のLEGOへ潜る。消波ブロックがLEGOのブロックのように積み重なったスロープを下ると、砂地に点在する魚礁には2メートルを超える巨大なソフトコーラルが立ち並んでいた。ここのソフトコーラルは巨大だ。少し靄のかかった水中に菩提樹のごとく聳えるソフトコーラル。その存在に引き寄せられるかのように、イサキが周囲を取り巻く。そこにアカオビハナダイがひらひらと混泳する。「僕が目になる!」。幼少期に何度も開いた絵本、スイミーの世界に紛れ込んだようだ。実際は圧倒的な数のイサキの群れに制空権を奪われたアカオビハナダイが怯えながら右往左往している状態なのかもしれないが…ロマンチストの魚座のB型。写真はバリカタだが、心は意外とメルヘンなのである。

カラフルなソフトコーラルを覆うようにネンブツダイとイサキが群れる
オロチの尻尾ではキビナゴの群れがスコールのように降り注ぐ
LEGOの魚影の濃さは圧倒的。
夏のLEGOの名物、砂地の上の巨大なイサキの群れ

続けて小呂島周辺で2ダイブした後は、2時間かけて沖ノ島へと向かう。島へ到着すると、水面にサメの背びれらしきものが浮き沈みするのが見えた。どうやらハンマーヘッドシャークの子供らしい。久々の玄界灘の海、潜る前から胸の高鳴りが抑えられない。ポイントはインペリアル。思えば2018年の夏、ワイルドライフの撮影で数万匹という数のイサキの群れに囲まれた思い入れのあるポイントだ。その時はモーゼの十戒のようにイサキの壁が真二つに分かれた中を突き進む映像を撮影したのだが、いっこうに壁の向こう側に到達できず、それはまるでブラックホールの中へと吸い込まれていくような凄まじい体験だった。

2024年の7月のイサキウォール。これでも規模はまだ少なめ。

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