2024.09.15
ワンエクで巡る、九州薩南、五島列島のダイビングエリア
ムレハタタテダイの聖地、湯瀬
湯瀬は、水中オーロラの見れる硫黄島と、タイガーシャークの見れる黒島の間にポツンとある、3つの岩礁を潜る。
薩南はムレハタタテダイが多く、これもモルジブっぽいと言われる由縁だが、特に湯瀬の群れ具合は凄い。
何度も撮影してるのに、ついついまた撮影したくなるほど、群れている。過去撮影したムレハタタテダイの写真を調べてみると、確かに気に入ってるのは、モルジブで撮影したものと、湯瀬で撮影したものが、お気に入りベスト1 とベスト2だった。
違いは、モルジブは浅い白砂のリーフ上に群れてるので、太陽光が差し込み、清涼感がより感じられるところ。湯瀬の撮影深度は、30mから40mくらいで、上手く誘い込めば、かなりの密度で群れているシーンが撮影できるところ。
今回はここでもタイガーに遭遇した。もちろん?写真は証拠写真だったけど…。
オキゴンドウクジラとスイム
個人的に印象に残ったのは、口永良部近海で遭遇したオキゴンドウの群れと泳げたことだ。オキゴンドウはスリランカやトンガで何度か一緒に泳いだことがある。鳴き声が甲高くて、カナリアみたいなのが特徴だ。海のカナリアと言えば通常白イルカ、ベルーガのことを指すのだけど、このオキゴンドウの鳴き声もかなり可愛い。
珍しくバウライド(船首に着いて泳ぐ) を長くしていたので、これはもしかしたら泳げるかもと思ってトライさせてもらった。ゆっくりアプローチして、エンジンをニュートラルに入れてすぐにエントリーしてみた。スクリューの旋回によって作られる泡と流れにしばらく翻弄されながら、泡の外目指して泳ぐと、2頭のオキゴンドウが、こちらに顔を向けてゆっくりと近いて来てくれた。
オキゴンドウにフィンを咥えられて、水深30mまで引きずり込まれた人がいる…日本では、そんな噂があることも聞いていた。英名はfales killer whale、偽のシャチという意味。日本でもシャチモドキと言う異名を持つ。種族的にもシャチとの近似種のようで、食性も、ときに小型のイルカを襲って捕食することもあるという。好奇心旺盛に見えるのは、「こいつ食えるのか?」と様子を見に来たか、ある杯は「ちょっとイタズラしてみたいな」みたいに思っての事なのかもしれない。