春のロングトカラクルーズ~ワンエク航海記~
こんにちは。
ワンエクガイドのかな子です。
3月のトカラ縦走クルーズで体感した「春のトカラの凄さ」。
今回もその凄さをしかと見せつけられました。
8日間という長い日程。当てにならない天気予報に頭を抱えながら過ごした日々でしたが、水陸共に充実したクルーズとなりました。
ご乗船いただいた水中写真家、中村卓哉さんのお写真と共にその様子をお届けします。
「芽瀬(メゼ)」
口之島の北北西あたりに位置しており、水中に広大な丘が沈んでいるような地形をしたポイントです。
何が出るかわからないビッグポイントで、とりわけタイガーシャークとの遭遇率が高いためとても人気があるのですが、時化やすいためなかなか行くタイミングが難しいです。
今回はタイミングが良く、潜ることができました。
そしてその1ダイブがワンエクの歴史に残る素晴らしいものとなったのです。
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このエリアは黒潮の力が強いため激流。
水底が120mのところからエントリーします。
エントリーした瞬間様子を見に来るのはカマストガリザメ。
水温は23.5度。サメには心地よい水温のようです。
流していくと続々と現れるハンマーヘッドシャークたち。単体で現れるものから深場から群れで上がってくるものまで。
トカラのハンマーらしい筋骨隆々なその姿に見惚れながら胸の中の期待がどんどん膨れていきます。
「もっと!もっと!すごい出会いがあるはずだ!」
そう思わせる気配がこの時の芽瀬にはありました。
そしてダイビングも後半、ふっとやや浅い方に目を向けると、ここ最近見覚えのある群体が流れに逆らいこちらに向かってきていました。
ハンマーヘッドシャークの群れです!
水深15mほどから水面まで、隊列を組んで泳いでいました。ゆっくり泳いでいるようですが、激流の黒潮に向かって泳ぎ続けるそのパワー。敵いません。
ゲストと喜びを分かち合った後さらに目を光らせつつ、でもそろそろエキジットの時間かな、なんて考えていたその時。
気配なく突然姿を現した美しい虎模様のサメ。
タイガーシャークです!!
現れたのはなんと2頭。入れ違いで私たちの周りを周っていきました。
どちらも若く美しい個体でした。
そしてこの遭遇を伝説たらしめるのがこちらのお写真。
ゲストたちとタイガーシャークの集合写真です。
通常タイガーシャークはチームの背後からヌルっと現れ、チーム後方の数名だけが見れてすぐ去ってしまうことがほとんど。
そのためタイガーシャークを見れた!という喜びはチーム全員で分かち合うのは難しいのです。
しかし、この個体は私たちの間を縫うようにこちらを観察しながら泳いでいました。
全員が、しっかり見ることができ撮影もできました。
全員で、喜びを分かち合うことができたのです。
それが、私たちガイド陣にとってなによりも嬉しいことでした。
今回船に泊まったのは2泊。
そのうち1泊は悪石島にて行いました。
船泊の時はスタッフが食事を準備します。この日のメニューはキムチ鍋と小呂島のこねくり丼。
仕上げは平田船長がしてくれたのですが、キムチの載せ方がオシャレ(笑)
さらにお世話になっている島の民宿の方が差し入れにタケノコを持ってきてくださりました!
うーーーん、美味。そしてお酒が進みます。
楽しくなっちゃって夕日に向かってポーズ!!
大人の春休み、満喫しています。
・・・
この日はお天気よし。
飲んで語った後は頭上に広がる満天の星空を眺めます。
学生時代天体部だったゲストの説明を聞きながら眺める人も、少し離れたところでひとりで眺める人も、カメラ片手に撮影を試みる人も。
各々が好きなように過ごしているこの時間がとても素敵でした。
・・・
翌日はおなじみ悪Tを着て集合写真!
悪グッズはtシャツの他にトートバック、キャップ、タオルもありました。
いやぁ、みんな「悪」ですねっ!(笑)
出船できない日、潜れない日もありましたがそんな日はそんな日で観光したり島の自然を楽しんだり、ゲストの皆さんと過ごす時間がとっても楽しいロングクルーズでした!
ご参加いただいたゲストの皆さま、ありがとうございました!
ご乗船いただいた中村卓哉さん、素晴らしいお写真ありがとうございます!!
☆春のトカラクルーズ、映像化!!
3月のトカラ縦走クルーズ、リサーチクルーズ、4月ロングトカラクルーズの様子を映像にしました!
クルーズの雰囲気、水中の様子が伝わるはずです。
ぜひご覧ください\(^o^)/
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2023.04.26後藤 かな子