2025.08.15
玄界灘・沖ノ島に棲みついたミナミハンドウイルカの家族との交流物語
性別を間違えて、イルカは宗像三姉妹の生まれ変わりと勝手に考えていた時期
沖ノ島は、世間一般にはあまり知られていないけど、福岡県宗像市に属し、「神宿る島」として知られる神聖な場所で、2017年にユネスコの世界文化遺産に登録された。
沖ノ島は、古代祭祀の聖地。4世紀~9世紀にかけて大規模な海上安全の祭祀が行われ、神々に捧げられた約8万点の奉献品が出土。これらは国宝に指定されている。
女人禁制:古代の宗教的禁忌が現在まで続いており、女性は入島できない。
入島も厳格に制限:男性であっても年に1度(5月27日)の「現地大祭」時の関係者のみ。入浴の儀式(禊)も必要。
沖ノ島信仰と宗像大社
宗像大社は三女神(宗像三女神)を祀っており、それぞれ、沖津宮:田心姫命(たごりひめのみこと)、中津宮:湍津姫命(たぎつひめのみこと)、辺津宮:市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)三宮を巡ることで完全な参拝とされる。
沖ノ島にある沖津宮は、長女である田心姫命が祀られている。
そんな神聖な場所に棲みついた3頭のイルカたち、否が応でも三姉妹と3頭のイルカたちを絡めてしまい、性別確認もしばらくしないで、神宿る島に棲みついた、イルカの三姉妹と勝手に盛り上がっていた。しかし、ちゃんと性別確認したら、1頭のオスと2頭のメスだったことが判明して、以後、宗像三姉妹と絡めて語ることは無くなった。
また、このイルカたちのルーツは、どこからなのかも話題になり、御蔵説や天草説などが挙がったものの、調べる術がないことで、今は誰も語る事は無くなっている。