2026.04.15
「ニッポンのダイビングクルーズ」~Exploring Japan’s sea企画と書籍化プロジェクトについて~
Wonder Sea Explorer ガイド 木村尚之
「海の道を巡る冒険の旅へ」
はるか昔から日本は「海の道」で世界と繋がっていた。

北海道の東からカムチャッカ半島にかけて連なる千島列島。
室町時代までにはアイヌの人々が進出し、ロシア北方と日本をつなぐ海の道として交易が行われていた歴史ある海道だ。
伊豆半島の南に続く島々は伊豆諸島、小笠原諸島を経て北マリアナまで続く。
小笠原諸島が発見されたのは16世紀後半と言われているが、近年北硫黄島から1 世紀ごろと思われる祭祀跡の遺跡が発見されており、はるか昔よりミクロネシアからの海の道として先住民族が渡り住んでいた可能性が高いのではないだろうか?
九州北西部は朝鮮半島と密接に繋がっていた。
日本と大陸を結ぶ最短ルートとして古来より多くの人が渡った海の道だろう。
そして鹿児島の南から大隅諸島、トカラ列島、奄美群島、沖縄、八重山諸島、そして台湾から大陸や東南アジアに繋がる海の道。
古くはおそらく日本人のルーツとなる人々が、そして中世以降は大陸やインド洋、そしてヨーロッパの国々との貿易ルートとして、日本と世界を繋いだ海の道だ。
27年前、初めて潜った薩摩硫黄島の光景に圧倒されて以来、僕は点在する島々を巡る旅とそこにある手付かずの海を潜る冒険に夢中になった。
そしてそれはこの日本の海の道を巡る旅でもあった。
2022年に導入したWonder Sea Explorer 号はもっと広く、もっと遠く、この海の道を追求する「ニッポンのダイビングクルーズ」を実現させる為の船だ。

