2026.04.25
『魚の道』を探るダイビングスタイル
Photo & Text:Wonder Sea Explorer Under water photo Trooper Takaji Ochi
海に溶ける者たち
“When he dives, he just melts into the ocean.
「潜るときの彼は、そのまま海に溶けていく感じだ」
ワンエクに初めてアメリカ人ダイバーが乗船した。2026年4月のトカラロングクルーズ。取材で同乗していた僕に、彼が木村尚之さんの潜る姿を見て発したのが、この一言だった。
長年木村さんと潜ってきた中で、僕が漠然と感じていたことを、彼はあまりにも的確な言葉にしてみせた。
“melt” 溶ける。
この表現が妙にしっくりくるのは、木村さん個人の潜り方だけではない。ワンエクというチームが作り上げてきたダイビングスタイルそのものにも通じているように思う。
今回からは、トカラ列島の歴史やポイント紹介よりも、この特殊な海を潜る木村さん、相棒の後藤かな子さん、そしてターボ船長の3人が作る「ワンエクの潜り方」とは何かにスポットを当てていきたい。
彼らを語るうえで、まず外せないのがブルーウォーターダイビングだ。名前からすれば、青い外洋をドリフトし、予期せぬ大物との遭遇を狙うスタイルだと想像できるだろう。





