2026.04.25
『魚の道』を探るダイビングスタイル
ワンエクは海だけでは完成しない
木村さんは、こうも続けた。
「3人の信頼関係だけじゃないんです。お世話になる宿や、食事に行く店のスタッフとの関係も、旅を楽しく充実したものにするうえで、とても大事だと思っています」
離島を巡るトカラでは、天候次第で予定が大きく変わる。宿の予約変更や、急な宿泊依頼も珍しくない。
そんなときでも、「来てくれたんだね。急だけどダイバー大歓迎ですよ」と迎えてもらえることが、どれほどありがたいか。
かな子さんも言う。
「この海に20年、30年と関わり続けて、信頼関係を築いてきた木村の存在は大きいと思います。そして、これからもこの良い関係は大切にして、続けていかないとと思っています」
かな子さんの明るさや人懐っこさも、その関係を支える大きな力になっている。
海ではハードなダイビングをこなし、陸ではゲストを含めたチーム全体の空気を整える。ゲストからの彼女への人気が高いのもうなずける。
実際、なぜワンエクに通うのかとゲストに尋ねると、冒険的なリサーチや刺激的な海を挙げる人が多い一方で、木村さんとかな子さんの人柄を理由にする人も少なくなかった。

