2026.09.15
来訪神と航海民 〜それらはどこから流れ着いたのか〜
期待と不安
いよいよ悪石島への航海の日だが、天気晴朗なれど波高し。どこまで行けるかはわからないが、とりあえず途中で潜りながら目的地の悪石島を目指すことになった。悪石島では、ボゼ臨時便が欠航したために多くの観光客が来島できず、島外から訪問するワンエクを心待ちにしているという。思えば昨年6月には震度6弱の地震を皮切りに、2300回以上に及ぶ揺れを観測し、一時島民が避難することになった悪石島。その後に開催されたボゼの祭りは島の復興と厄払いの意味でも一層の盛り上がりをみせたという。わずか80人ほどしか住んでいない悪石島において、ボゼという伝統行事がもたらす影響力は我々が想像する以上に大きいはずだ。この祭りがあるから困難を乗り切るために結束し、島を離れずに伝統を守っていく若者達も多いのだろう。島民の期待を背に、後押しされるように荒波を越えて進むワンエク号。80km南にある悪石島に向かって速度を上げて走りはじめた。




